次にジュッサーニさんの工房を紹介しましょう。

ジュッサーニさんの工房は、Anghiariの郊外の丘の上にぽっつりと建っています。中世の石造りを踏襲した建物で、周りには野菜畑に井戸があり、ほとんど自給自足できそうな環境です。

イタリアのギター作者は大きく、伝統派と現在派に区別されることがありますが、その区別に従えば現代派の代表的存在です。 彼の楽器の最大の特徴はそのパワーです。ペペ・ロメロが愛用しています。音響工学に基づき、力木の配置に工夫を凝らしそのパワーを得ているようです。 特にサイドとバックにメープル材を利用したモデルが特徴的で、大変ロマンチックで魅力的な音色を醸しだします。 Cristian Saggese等のプレーヤーはメープル材のモデルを利用しています。とにかく音量が大変豊かなので、その分たいへん弾きやすいギターです。