メンデルスゾーン 「讃歌」

 大阪アカデミー合唱団、関西フィルののメンデルスゾーン「讃歌」を聴いてきました。日本ではめったに演奏されない曲ですが、大変親しみやすい曲なので、もっと取り上げていただきたいものです。ここ十年ほどで関西で公演があったのは、大阪音楽大学卒業演奏会、日本センチュリー(旧 大阪センチュリー時代)定期、大阪交響楽団(茨木市民合唱団定期)ぐらいだと思います。
 さて、今回の関西フィルの演奏、実は数年前から定演のアンケートに「12月の第九は他のオケに任せて、讃歌に変えたら?」と書いていたので、グッドタイミングでした。合唱団の定期ですのでそれに合わせて比較的小型の編成でした。ただ、あまり演奏機会が少ないせいか、こなれていない感じです。松原さんは変にベルカントにならず好演でした。橘さんは主役をきっちりと演じた感じです。オルガンの片桐さんはいつものように素晴らしい!ワクワクする演奏でした。コンミスは元大阪フィルの渡辺美穂さんではなかったでしょうか?大フィルを退団されて残念でしたが、これからも是非関西地区でご活躍されるよう期待しています。全体としては良くまとまっていたのですが、合唱の各パートがもう少し良く分離してメリハリがあれば、独唱との掛合いが生きてきたと思います。